テントマットっている?いらない? テントマットの選び方

キャンプ道具を揃えたら想像以上の出費! 買わなくて済ませられるものがあれば、買わずに済ませたい!「テントマットって、ほんとにいるの?」なんて話、よく聞きます。

キャンプで寝るとき、寝袋(シュラフ)を直接、地面の上に置きますか? 寝袋だけだったら、地面の凸凹が直接、身体に響いて寝心地が悪いし、寒さが身に沁みます。快適に眠るためには敷布団代わりとなってくれるテントマットも使うことをおすすめします。

テントマットの働き、選び方のポイント、おすすめの商品をご紹介します。

テントマットがマストな2つの理由

「テントマット」というのはテント内で使うマットの総称で、「寝袋マット」とも呼ばれます。テントマットが必要な理由は次の2点。

1 地面の凸凹を吸収

テントマットなしで、寝袋さえあれば快適!なんて考えていませんか?地面の凸凹は、背中を痛めますし、第一、寝心地が悪く、安眠できません。

テントマットは、地面の凸凹を吸収し、快適な眠りを約束してくれます。

2 寒さや湿気から守ってくれる!

「冬ならいざ知らず、夏のキャンプなら、地面に直接寝たって、却って涼しいぐらいだ!」なんて思っていたら、大間違いです。地面からジワジワ上がってくる冷気や湿気は、寝ていると体に堪えます。

テントマットの断熱性が、地面から這い上ってくる冷気や湿気からあなたを守ってくれますよ。

マットには断熱性能を示す「R値(熱抵抗値)」が表示されています。数字が大きいほど断熱効果が高いです。

テントマットの種類を選ぼう!

テントマットには大きく分けて4種類あります。それぞれ特徴とおすすめの製品を紹介します。

手軽さNo1の銀マット

発泡性生地にアルミシートが張ってあるのが銀マット。お手軽価格がうれしいポイントです。収納もくるくる巻くだけ、折りたたむだけのシンプルさ!

春~初秋までのキャンプなら十分使えます。断熱効果もバッチリです。熱源がある方に、銀面を向けます。つまり、寒いときには銀面を上、暑い時には銀面を下にしましょう。

収納性は、マットの厚さと収納形式によって変わってきます。

キャンプ以外にもホットカーペットの下に敷くことで電気代の節約になったりと、日常シーンでも活躍してくれます。

ユーザー / 折りたたみ式レジャーマット グランドエイト U-P845

収納時に接地面同士が重なるので、使用面が汚れることなく収納できる折りたたみ式の銀マットです。通常の丸めるタイプと比べ、巻グセがつかず、フラットに広がりますので、すぐに使うことができるのが嬉しいポイント。8mmと十分な厚みがありますので、地面の凹凸を身体に感じることなく、快適に寝られます。

使用時サイズ 100×180cm
厚さ 8mm
収納時サイス 26×100×5.5cm
質量 458g

バンドック / アルミロールマット(M)

持ち運びや収納に便利なロール式の銀マットです。十分な厚みがありますので、地面の形状をあまり気にせず寝ることができます。

使用時サイズ 60×180cm
厚さ 8mm
収納時サイス 15.5×60×15.5cm
質量 250g

サーマレスト / リッジレスト ソーライト(レギュラー)

ロール形状の銀マットですが、表面にアルミ蒸着加工を施すことによって体から出る熱を反射し、表面の独特な形をした凹凸に閉じ込めることによって暖かさを保ちます。サイズは3種類の展開があり、体型や使用用途によって使い分けることができます。価格は高価ですが、その価格に見合う抜群の保温性能を発揮してくれるでしょう。

使用時サイズ 51×183cm
厚さ 15mm
収納時サイス 20×51cm
質量 400g

1年中使うなら、ウレタンマット!

銀マットと比べて断熱性能の優れたウレタンマットは、真冬を除いて1年中使えます。ま耐久性も優れていますので、あまり整地されていない場所でも安心して使用できます。
冬などの厳しい条件で使う場合は、合成樹脂製の高断熱、高性能のウレタンマットを選びましょう。

丈夫で、嵩張りますが、意外に軽いものもありますから、そういうタイプを選ぶといいでしょう。地面の上にも簡単に敷ける点と高断熱がおすすめポイントです。

キャプテンスタッグ / EVAフォームマット(シングル)

表面を凹凸に加工すること凹部に暖かい空気の層ができるので、保温性に優れてます。厚さが20mmもあるのでクッション性が高く、地面の凹凸を気にすることなく使用することができます。コンパクトに収納できますので、荷物の少ないソロキャンプにもおすすめです。

使用時サイズ 56×182cm
厚さ 20mm
収納時サイス 13×12.5×56cm
質量 270g

サーマレスト / Zライト ソル(レギュラー)

アコーディオン式に収納できるサーマレストのウレタンマット。アルミ蒸着処理をした凹凸が暖かい空気を取り込み、熱反射によって体の温度を高めてくれます。保温力、耐久性ともに高く、軽量なので、キャンプだけでなく登山などでも活躍します。

使用時サイズ 51×183cm
厚さ 20mm
収納時サイス 15×13×51cm
質量 410g

寝心地ばつぐん!エア注入式マット!

空気を入れて膨らませるエアマットは、ウレタンマットより優れたクッション性を持ち、マットレス感覚で寝心地は抜群です。また、空気を入れていない状態で持って行くので、収納性は抜群です。

ただし、空気を入れるには、ポンプやエア注入器を使います。また、撤収時には空気を抜く必要があります。この手間が意外に面倒と感じる方もいるようです。寝心地のためなら、少々の手間は気にならないという方にはおすすめです。また、断熱材が入っていないものが多く、冷えには強くありませんので冬場の使用には注意が必要です。

空気の入れ過ぎによる破裂も気をつけましょう。

コールマン / コンフォートエアマットレス(シングル)

コールマンが販売するエアマットですが、実売価格が安く、作りもよいコスパの高い商品です。空気を入れるバルブ部分がダブルロック構造になっていることで空気を簡単に入れることができます。他にダブルサイズも用意されていますので、用途や使用人数で選ぶことができます。

使用時サイズ 99×188cm
厚さ 130mm
収納時サイス 非公開
質量 1.9kg

Moon Lence / エアーマット

Amazonで多くのユーザーから支持を受けているアウトドアメーカーのムーンレンスがリリースしているエアマットです。素材に20Dナイロンというものを使っており、軽量で耐久性にも優れ、また大変軽量なのも特徴です。バルブ部分も特殊な二重バルブを使用していますので空気の漏れを効果的に防ぐことができます。収納時はペットボトル以下の大きさになりますので、持ち運びも楽々です。

使用時サイズ 55×185cm
厚さ 60mm
収納時サイス 25×10cm
質量 410g

半自動で膨らむから楽ちん!インフレーターマット

エアマットの寝心地はいいけれど、あの空気の出し入れの手間が嫌という人が意外にいます。そんな方のためには、半自動で膨らむインフレーターマットがおすすめです。

バルブを緩めるだけで、自ら空気を取り入れ、半自動で膨らみます。寝心地を確認しながら、最終的な微調整をする必要があります。

エアマットほどの厚みはありませんが、ウレタンマットより厚みがあり、ウレタンマットには劣るものの、断熱効果もあるので快適に眠ることができます。ウレタンマットとエアマットのいいとこ取りをしたようなバランスの取れたマットと言えるでしょう。

ロゴス/55セルフインフレートマット(ソロ)

本体の角についているバルブを回して開くだけで、自動的に空気が注入されます。厚さが約5.5cmあるのでクッション性にすぐれ快適な寝心地。マット両サイドには連結可能なボタンが付いており、シーンに合わせてサイズを拡張することが可能です。また、ダブルサイズの「DUO」も別途用意されています。

使用時サイズ 65×190cm
厚さ 55mm
収納時サイス 61×17cm
質量 2kg

ハイランダー / スエードインフレーターマット(枕付きタイプ)

マットに枕が一体式で付いているユニークな自動膨張式マット。表面の素材が肌触りの良いスエード地を採用しており、厚さも5cmと十分ですので快適に眠ることができます。熱い時期には別売りで冷感パッドが用意されますので、そちらを使うことをおすすめします。

使用時サイズ 5×192cm
厚さ 50mm
収納時サイス 20×65cm
質量 1.6kg

コールマン / キャンパーインフレーターマット シングルⅢ

同じ商品同士で連結が可能なインフレーターマット。複数を連結することができますので小さなお子様がいらっしゃるキャンパーにもおすすめです。バルブを開けると自動で膨張しますが、膨らみが足りないときは付属の収納ケースが空気入れの代わりとなり、簡単に空気を送ることができます。

使用時サイズ 63×195cm
厚さ 50mm
収納時サイス 15×70cm
質量 1.8kg

テントマットを考えるときに、押さえておきたいポイント!

1+1=2以上

このサブタイトルだけで、言いたいことがわかってくれたあなたは天才です!って、何のことやらわかりませんよね?

つまり、1種類だけのテントマットでは、欠点もあるけれど、重ね使いをすることで、効果アップ、つまり1+1=2以上というわけです。
テントの床に大きな銀マットを敷いて、その上に個人用のマットを置くのがおすすめです。

また、最初は、お手軽な銀マットやウレタンマットを買って、その後買い替えた場合には、重ね使いをするという裏技もあります。

エアマットは冬に使える?

寝心地抜群のエアマットなら、空気層が厚くて、冬でもOKと思われがちですが、そうでしょうか?キャンプ用のエアマットには断熱効果がないものも多いので、地面からの冷気がエアマット内の空気を冷やしてしまいます。

冬にエアマットを使いたい場合は、登山用のR値の高いものがいいでしょう。

エアマットは、コンパクトに収納できる?

エアマットのおすすめポイントは、空気を抜いた状態では、とてもコンパクトになるという点でした。持って行くときも、空気を抜いて持って帰るときも、小さくなって収納性が高いです。

ところが、どんなエアマットでもコンパクトに収納できるわけではありません。極厚タイプなどは収納サイズも大きく、重いです。エアマットを購入する際には、収納サイズと重さのチェックは忘れずに!

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まとめ

テントマットの大切さ、わかっていただけましたか?テントマットがあるかないかの違いは、キャンプの睡眠の質に大きく関わりますから、テントマットはマストです。

ただ、初めのうちは、お手軽タイプの銀マットからチョイスしてみて、キャンプに慣れてきたらスタイルによってマット選びをしてみましょう。

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