どんなキャンプにしたい?テントから考えるキャンプ!ベストなテントの選び方

さぁ、憧れのファミリーキャンプを始めましょう!キャンプといえば、テント!
テントは、くつろいだり、料理や食事をしたり、寝たりする、キャンプの家です。キャンプの快適さに最も影響するアイテムと言えるでしょう。

アウトドアでは、天候の急変はじめいろんなことが起こりうると想定しておくのも大切です。どんな場合でも、テントが頑丈でしっかり立っていれば、何とかなります。

そんな安心のテントの選び方のヒントをまとめました。

何人で行く?人数で考えるテント選び!

テントを選ぶ際に最も重要なポイントは、何人で使うテントなのか、何人で泊まるテントなのかという点です。
人数が決まれば、「実際に行く人数+1名分」を目安にして、テントを選ぶといいでしょう。

慣れないテントでの就寝ですから、少し余裕を持たせた方が、眠りやすいですし、くつろげます。

テントは眠るだけでなく、荷物の収納に使いますし、テーブルなどを置く場合もありますから、少し余裕のある大きさの方が安心です。

少人数でキャンプする場合のテントの選び方

少人数のキャンプでは、設営・片付けに手間がかかるものを選ぶと、人手が少ない分大変です。次の点を考えながら選びましょう。

  • 設営・撤収が簡単にできるか?
  • 収納サイズはコンパクトか?
  • タープを別に立てるのか、テントだけで済ませるか?
    テントだけにする場合は、前室が広いものをおすすめします

設営が簡単なテントとして、前室付きのドームテントやモノポールテント、ワンタッチテントがおすすめ。

日よけが欲しい場合は、テントとタープの両方の役割のある2ルームテントが良いでしょう。

子ども連れのファミリーキャンプのテント選び

お子様を連れたキャンプの場合、お子様の年齢や人数によって選び方が違ってきます。
次の点を考えながら選びましょう。

  • 設営は1人でするか?手伝える人がいるか?
    大きなテントは設営するのに数人必要なものが多いです。
    設営できる人が少ない場合は、簡単に立てられるテントをおすすめします。
  • 室内に荷物を置ける余裕があるか?
  • テントの収納サイズは?
    ファミリーキャンプは荷物が多くなりがちですが、車の積載量にも注意しましょう。
  • タープを張るか?テントだけで済ませたいか?
  • テントだけにする場合は、前室やリビング部分が広いものをおすすめします

大人のグループキャンプのテント選び

大人のグループキャンプの場合、各自テントを用意するか、みんなで同じテントで寝るのかによって選び方が違ってきます。次の点を考えながら選びましょう。

      • 合計の人数は?
        大勢で一緒に寝たい場合は、全員で寝て、荷物を置く余裕がある広さかどうか。
        大勢で一緒に寝て、別のテントに荷物をまとめて置く、という方法もあります。
        各自が自分の道具を持ち寄って自分のテントで寝る「合同キャンプ」はいびきなどが気にならないメリットがあります。
      • 宴会場として使うのか?就寝も兼ねるのか?
        食事や宴会は、タープやシェルター(インナーを付けていないテント)内で行います。
        後の2ルームテントの項目でも説明していますが、2ルームテントのアウターをタープとして利用すると、使うアイテムが1つ減ります。
      • 高さ
        テント内を立って移動したいか、かがんだ状態のお座敷スタイルでも大丈夫か?

    テントの構造を簡単に説明!!

    多くのテントは、主に次の3点の構造になっています。

    • テント本体(メーカーによってはインナーテントと呼んでいます)
      家になる部分です。
      部分的に生地と網(メッシュ)の2層になっていて、ファスナーで生地を開くとメッシュになり、虫の侵入を防ぎながら風通し良くなります。
      天井部に棚や、物を掛けるフックが付いているテントや、周囲にポケットが付いているテントもあります。
    • テントを立てるためのポール
    • フライシート
      雨対策のフライシートは、軽量化のために付いていないテントもあります。その場合はテント本体にしっかり防水加工してあるのご安心を。
      入り口に、テント本体との空間を持たせた「前室」を作っており、靴置き場や、調理スペースとして利用できます。

    その他、張り綱(ロープ)や、テントを地面に固定するためのペグ、保管袋なども付いています。

    雨と地面の湿気を防ぐために防水性能が大切

    テントは、雨天時にも、雨を防げなければ、テントの意味がありません。テントでは、耐水圧をチェックしましょう。耐水圧とは、アウトドアウエアのレインウエアなどにも表記されている、防水の基準です。

    目安は、地面に接しているグランドシートが2000㎜以上、屋根のフライシートが1500㎜以上でOKです。

    信頼できるアウトドアブランドのテントならクリアしている基準ですが、ホームセンターで売られているような安いテントは防水性能が低いものもあるので、要注意!!です。

    テントには種類がいっぱい!どれを選ぶ?

    テントにはいろいろなタイプがありますから、好みや用途、人数などを考え併せて選びましょう。決して安いものではないので、慎重に選びたいものです。

    どれを買ったらいいかわからないと迷う場合は、まずはレンタルして試してみるのもおすすめです。設営や撤収の大変さ、使い勝手など体験すると、あなたのスタイルに合ったテント選びのポイントが見つかるかもしれません。

    次に、タイプ別テントの説明と、おすすめの製品を数点ご紹介します。

    ドーム型テント

    多くのキャンパーに愛用されている一般的なテントです。

    ポールを交差させることで、強度を出す構造です。反面、高くしにくいため、人が立てるほどの高さはありません。

    設営は、テントビギナーさんでも、女性でも、一人ででも、簡単にできますから、初めてのテントにおすすめです。

    テント内の広さもちょうどよく、サイズも一人用から多人数用までいろいろ販売されています。また、多くのメーカーからから出ていますので、選択肢が多く、初心者から上級者まで使えます。

    定員
    耐水圧
    使用時サイズ
    収納時サイズ
    質量

    2ルーム型テント

    2つの部屋に分けることができるテントで、ここ数年、人気上昇中です。
    ポールを通してアウターテント(フライシート)を立て、その内部の奥側にインナーテントを吊るす構造で、インナーテントが寝室、アウターテント(フライシート)だけの部分はくつろいだり料理や食事をするリビングスペースになります。

    インナーテントを取り外し、アウターテントの壁をメッシュにしたり開放するとシェルターになり、タープが要らなくなります。
    広々としたシェルターに入り、ランタンの明かりのもと家族や仲間で語り合うのもキャンプならではですね。
    寝る時にはインナーテントを吊って、テントマットとシュラフを広げましょう。

    ドームテントと違って、リビングは人が立てる高さのものもあり、圧迫感がないのが快適です。

    設営は、ドーム型テントより時間がかかりますし、2人以上は必要です。テントビギナーさんには少々難しいかもしれません。

    価格も、構造が複雑でサイズが大きくなるため、高めになります。

    コールマン / タフスクリーン2ルームハウス

    お求めやすい価格でファミリーに人気のテントです。
    リビングは、調理器具や、テーブル、チェアを置くことができる広さ。壁は、フライシート、メッシュ、開放の3種類の状態にできます。虫が入ってこないメッシュにして、涼しく昼食を楽しめます。
    部品は多くなりますが、設営で迷わないように、ポールを通すスリーブと、ポールを同じ色に色分けされています。

    定員 5人
    耐水圧 2,000mm
    使用時サイズ アウター 床(340~260)×530cm高さ215~168cm
    インナー 床320×230cm 高さ170cm
    収納時サイズ 直径30×74cm
    質量 16kg

    ロゴス / neos PANEL スクリーンドゥーブル XL-BJ

    フライシートのメッシュは、紫外線カット効果が高く虫が入りにくいLOGOS独自の高機能メッシュ「デビルブロックST」。
    前面のパネルにもポールが通っているため、付属のポール支えると自立したタープになり、日陰部分が広がります。また、中央にはフックがあり、電池式ランタンを吊るせます。さらに、車とも連結できるので、雨でも濡れずに荷物を積み下ろしできます。
    インナーテントを外してシェルターとして使うこともできます。

    定員 最大6人
    耐水圧 2,000mm
    使用時サイズ アウター 床300×520cm 高さ205cm
    インナー 270×270cm 高さ170cm
    収納時サイズ 63×23×54cm
    質量 20.5kg

    スノーピーク / ランドロック

    ファミリーキャンプやグループキャンプに最適のサイズです。インナーテントは、大人の男性も立って移動できる高さ190cm。リビング、寝室部分ともに大型のメッシュがあり、通気性良く快適です。
    インナーテントを外すと大型のシェルターになります。別売りのポールを使って前後のパネルを跳ね上げて、さらに空間を広げることもできます。

    定員 6人
    耐水圧 1,800mm
    使用時サイズ アウター 底405×625cm 高さ205cm
    収納時サイズ 75×33×36cm
    質量 22kg

    サバティカル / ギリア (2人用・5人用インナー付属)

    2人用、5人用の2つのインナーテントがセットされており、アウターテント内にどちらかのインナーテントを吊り下げて使います。
    2人用インナーをセットすると広いリビングの2ルームテントになり、5人用インナーをセットすると前室のあるドームテントになります。インナーテントを取り外すとシェルターです。
    タープ要らずで、少人数からグループでのキャンプまで幅広く応用できるため、何人でキャンプするか決まっていない、大人のグループキャンプの主催者に特におすすめです。

    定員 2~5人
    耐水圧 1,800mm
    使用時サイズ アウター 全長520cm 高さ170cm
    2人用の床280x150cm 5人用の床280x250cm
    収納時サイズ 67×35×30cm
    質量 13.8kg

    ティピー

    ティピーは、別名モノポールテントと言います。ポールは、真ん中に立てる1本だけなので、モノポールテントとも呼ばれます。

    とんがり屋根で、インディアンテントを連想させるユニークな形が、キャンプ場でも目を引くことでしょう。

    ポールを真ん中に立てるだけの簡単な設営方法なので、テントビギナーさんにもおすすめです。

    出入り口の他に、天井部も開閉式で、空気の入れ替えができます。

    雪国発祥の製品は雨に弱いです。雨天時にはタープと併用することをおすすめします。

    コールマン / エクスカーションティピー 325

    フライシートが付いていて前室もあり、日本の気候にも適した、お手頃価格のティピー型テントです。

    テントの立ち上げをサポートする「アシストクリップ」がついており、一人でも簡単に設営ができます。
    別売りのヘキサタープとの組み合わせるのもオススメ。

    定員 3~4人
    耐水圧 1,500mm
    使用時サイズ 底:325×230cm 高さ:200cm
    収納時サイズ 直径16×60cm
    質量 6kg

    ノルディスク / アスガルド12.6 (Asgard 12.6 Basic Cotton Tent)

    オフホワイトの色が印象的なテントです。
    生地の「テクニカルコットン」は、軽いだけでなく、焚き火の火の粉が飛んできても穴が開きにくいほど熱に強い素材。また冷気にも強く、結露しにくいので、1年を通じて使用できます。

    定員 6人
    耐水圧 350mm
    使用時サイズ 底:400×375cm 高さ:250cm
    収納時サイズ 直径114×37cm
    質量 16kg

    小川キャンパル / ピルツ15 T/C

    8角形の床ととんがりなフォルムが印象的なテント。底を8か所固定して、中央にポールを1本立てるだけで、簡単に設営できます。
    5箇所のペンチレーターとメッシュで換気性も抜群。頂上には薪ストーブ用の煙突窓があり、冬にはストーブを使って暖房できます。
    (注:テント内でのストーブ利用は一酸化炭素中毒の危険性があるので、時々換気しましょう。火災にも要注意です。)

    定員 8人
    耐水圧 350mm グランドシート1,800mm
    使用時サイズ 底:直径430cnm 高さ:310cm
    収納時サイズ 90×40×35cm
    質量 17.6kg

    ワンタッチ型テント・ポップアップ型テント

    ワンタッチ型テントは、傘のように広げるだけでテントの形になります。

    簡単に設営できるので、テントを張るのが苦手な人や、テントビギナーさんにはおすすめですが、一般的なテントより重いことと、故障した場合は、セルフで直すことが難しい点がデメリットです。

    一方、ポップアップ型テントも、収納袋から出すとポンとテントが立ちます。ほんの数秒で設営できる点がメリットですが、撤収にコツと慣れが必要な点が、初心者には難しいかもしれません。収納は少々嵩張ります。

    ケシュア / ワンタッチテント 2 SECONDS EASY FRESH&BLACK 2人用

    両側から紐を引っ張るだけで簡単に設営でき、撤収方法は両サイドのボタンを押して畳むだけ。キャンプ初心者でも簡単です。フライシートの「FRESH&BLACK」素材は遮熱、遮光に優れ、夏場でも涼しく快適です。
    さわやかな色や、お手頃な価格も魅力的です。

    定員 2人
    耐水圧 2,000mm
    使用時サイズ 床:205×145 高さ:110cm
    収納時サイズ 59×20×20cm
    質量 4.7kg

    DOD / キノコテント

    キノコのような形のテント。周囲の壁が垂直になっているため、一般的なドーム型テントと比べ圧迫感が少ないのが特徴。
    天井部についた紐を引っ張ると傘の部分がぱっと開くワンタッチ機構で、簡単に設営できます。
    壁面だけでなく天井部にもメッシュがあり、換気は自由自在。電源コードの差込口、天井のランタンフック、グランドシート付属など、DODらしい機能満載です。
    2色ある中で、紅テングタケを連想させる赤いフライシートは、お子様が喜びそうだし、キャンプ場でも目立ちそう。

    定員 大人2人+子供2人
    耐水圧 3,000mm
    使用時サイズ 底:328×328cm 高さ:148cm
    収納時サイズ 25×90×25cm
    質量 11.2kg

    DOD / ライダーズバイクインテント

    モーターバイクを収納できる広さのリビングを備えたテントです。収納時にはバイクへの荷台に積めるサイズ。
    フライシート内にインナーテントを吊り下げる構造で、結露や雨風の侵入を防ぎます。リビングと寝室の大型メッシュ、インナーテントの上部のポケット、ランタンを吊るすフック、グランドシート付属など、充実した機能も魅力で、ライダー以外の方にもおすすめです。

    定員 2人
    耐水圧 3,000mm
    使用時サイズ 床:215×260 高さ:110cm
    収納時サイズ 直径23 長さ61.5cm
    質量 5.5kg

    ロッジ型テント

    名前の通り、どっしりとしたロッジのようなスタイルのテントです。居住空間が広く、壁がほぼ垂直に立っているので、壁際まで人が立てるなど、快適なテントです。

    1970年代までは、テントと言えばロッジ型が主流でしたが、収納サイズが大きいうえに、重く、だんだんすたれてきましたが、最近のグランピングブームとノスタルジックな雰囲気で、ブーム再燃のきざしです。

    ただ、ファミリーキャンプや、キャンプビギナーさんには、おすすめできません。こんなテントもあったんだと知っていただけたらと思います。

    小川キャンパル / グロッケ8

    5角形フロアで、壁が垂直に立ち上がった家形のテントです。天井2箇所とサイド4箇所のメッシュを調整して、効率的に換気できます。サイドや入り口には雨の降り込みを防ぐひさしがあるので、小雨程度であればメッシュのままでOK。
    別売りの「システムタープ ペンタ3×3」と連結できます。

    定員 4人
    耐水圧 1,800mm
    使用時サイズ 床:215×335 高さ:225 cm
    収納時サイズ 76×28×28cm
    質量 11.4kg

    テンマクデザイン / ペポ

    火の粉に強く、遮光・通気性に優れたTC素材のテントで、季節を問わず活躍してくれます。内部の立ち上がり部分のメッシュパネルをひさしが覆っているので、雨の日でも換気できます。結露しにくい素材と構造のため、撤収前に乾かすのが楽です。
    雨に弱いのが弱点ですが、別売りのループタープと組み合わせることで耐水性を強化できます。

    定員 非公表
    耐水圧 1,500mm
    使用時サイズ 床:270×290 高さ:205cm
    収納時サイズ 75×35×35cm
    質量 15.9kg

    ※テントの張り方ページへリンク

    まとめ

    テントを買っちゃえば、堂々のキャンパーの仲間入りです。

    どんなテントを買っても、自宅の庭や、公園で一度お試しで設営してみることをおすすめします。一度体験しておくと、キャンプ場で慌てなくて済みますよ!

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